ある連続殺人を予言していた?小説
結婚詐欺の被害防止のためのサイトです。
老人男性を標的にした結婚詐欺「後妻業」。
その手口を同名の小説から学びましょう。
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本と著者について
資産家の老人男性と結婚しては殺害し、次々に資産を奪っていく「後妻業」と呼ばれる女性結婚詐欺師の実態を克明に描いた作品です。
男性を見つけるのに結婚相談所を利用し、遺産独占には公正証書という圧倒的法的効力を持った手段を使っています。
この手口が、筧千佐子被告による青酸化合物連続殺人のそれと酷似しているため、事件を予言した小説とも噂されました。
著者の黒川博之氏は、ミステリ・警察・犯罪小説を多数発表している直木賞作家です。
あらすじ
妻に先立たれ、結婚相談所で出会った22歳年下の小夜子と同棲を始めた老人・中瀬耕造が脳梗塞で倒れ、意識不明の重体に陥った。
病院にかけつけた耕造の娘、尚子と朋美は次第に牙を剥く小夜子の本性を知る。
なかなか死なない耕造にしびれを切らして、小夜子は空気を注射する手法で殺害。
娘たちに公正証書をつきつけて、遺産を独占することを宣言する。
末娘の朋美は、高校の同級生の弁護士・守屋に相談し、公正証書遺言の絶大な法的効力を知って愕然とする。
朋美の依頼を受けて、守屋は対策を立て始める。
まず、興信所を使って、小夜子の身辺を洗った。
すると、小夜子は短期間に結婚と死別を繰り返しており、相手がみな不審死を遂げていることが判明。
さらに結婚相談所の経営者・柏木もグルであることがわかった。
警察は保険金の絡んでいない死亡事故は、事件性がないと判断して捜査を簡単に済ませる。
そのため、こんなことが繰り返されていても発覚を免れていたのだった。
これらの情報を得た守屋の作戦は次の通り。
公正証書遺言を覆すのは無理だが、遺留分の請求権はあるのでこれを裁判を前提に行う。
遺留分というのは、一定の条件を満たす相続人が遺産の一定の割合を、遺言書の内容によらず、請求できる権利。
裁判になれば、興信所の調査結果を明かし、小夜子や柏木は証言が求められる。
さらに、記者会見を行い、マスコミに情報を晒す。
鳥取連続殺人、木嶋佳苗の連続殺人事件、筧千佐子の京都連続不審死事件なども、記者会見→マスコミ報道→世間の話題沸騰→警察が動く、という流れになった。
裁判、記者会見となると、柏木や小夜子は後妻業を続けられなくなるので、請求には応じるであろう、と。
ここから先は小説のクライマックスなので、ネタばらしは控えます。
しかし、何人もの男を手玉に取ってきた小夜子が、結婚相談所で知り合った竿師と呼ばれる男性結婚詐欺師にしてやられるエピソードなどは興味深い。
最後に小夜子が死ぬことで、遺産の行方は宙に浮いてしまいます。
小夜子に対して相続権を持つ人の調査から再スタートすることになり、とても時間がかかり、娘二人は遺産の一部すら受け取れるかどうかわからなくなってしまうのです。
後妻業の被害を防ぐ方法
あなたのお父さんが結婚相談所で知り合った女性と老いらくの恋に走っていたとしましょう。
相手の女性にどうも腑に落ちない点があるなら、後妻業結婚詐欺の可能性は十分あります。
下手をするとお父さんの命が奪われます。
殺人まで犯すのは少数でしょうが、料理に塩をたくさん使うといった死期が早まるような策で死を待つ後妻はたくさんいます。
その間に公正証書をまかれて、あなたが遺産を相続できなくなる可能性はとても高いです。
この小説でわかるように、公正証書をまかれた後でお父さんに続いて後妻が死んだりすると、遺産相続はさらにややこしいことになります。
対策は、まず後妻の経歴や行動を洗うことです。
常習犯のプロなら簡単にしっぽがつかめます。
実際、小説の中でも興信所を使ってそれをやっています。
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